結局のところ、都合の良い会社なんです、
ぼくにとっては。

声優オタク

システムエンジニア

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一日のスケジュール

はじめまして。USDで主任エンジニアをやらせてもらっている声優オタクです。
「きみの人生について語るコーナーを設けた!」と社長に言われ、
恥ずかしながら、ぼくの半生について語らせてもらいます。

1.吹奏楽との別れが転機に……

ぼくは東京・調布で生まれ育ちました。小学校の頃はサッカー少年団に入り、活発な少年期を送りました。当時のあだ名は「スカンク」。ぼくのオナラは相当臭かったんだと思います。多分いじめられていたんでしょうね。そういう意識はなかったんですが、いま思えばいじめられっ子だったみたいです。

中学に入ると吹奏楽部に入部し、高校卒業までの6年間、バスクラリネットという楽器に熱中しつづけました。全国大会にも出場し、吹奏楽だけが自分の人生だ、みたいに思ってました。それ以外に何一つ興味が持てることがなかったものですから。

ただ、大学に入るとぼくの人生が大きく変わり始めます。吹奏楽部には入りましたが、中高時代とは部の熱量があまりに違い過ぎて、だんだん部と距離を置き始めるように。結局1年生の時に吹奏楽とは決別することになってしまったんです。

吹奏楽だけに傾けていた自分の情熱みたいなものが、部を辞めたことでなくなってしまいました。ぽっかりと穴が開いたぼくの心に入ってきたもの。それが「声」だったんです。


2.声優を追いかけ続けて

穴の開いたぼくの心に最初に飛び込んできたのが、声優界のカリスマ、水樹奈々さんでした。友人の家で聴いた奈々様の楽曲にはまってしまったんです。即ファンクラブに入会し、東京ドーム、さいたまスーパーアリーナ、時には夜行バスで大阪のライブ会場まで足を運びました。モスバーガー東京競馬場店でバイトして稼いだ金は全て奈々様に捧げました。奈々様だけが自分の人生だ、みたいになっていきました。でもぼくにとっての奈々様は、声優ではなくアーティスト。あくまで歌手としての奈々様のファンだったのです。

ところが。その1年後に出会ってしまったんです。それが「ゆいかおり」の石原夏織さん。「咲-Saki- 阿知賀編 episode of side-A」というアニメの声優だったんです。秋葉原にある廣瀬無線電機イベントホールでの握手会に参加し、初めて触れたキャリさんの声のやさしさ、手の小ささ、そしていい匂い。キャリさんだけが自分の人生だ!そう確信したぼくは、モスバーガーのバイトにもより力が入るように。キャリさんにお金を捧げることに全精力を傾けていったのです。

この頃にはすっかりアニメにもはまってしまっていたぼくは、「アイカツ!」の大ファンになっていました。大学4年時にはとあるITベンダーから早々に内定をもらい、残りの学生生活をキャリさんに捧げようと思っていた矢先、またしても出会ってしまったんです。アイカツ!の声優だった田所あずささんに。彼女のキャッチフレーズ「明るく元気に、後ろ向き」。そう、彼女の前向きでない姿勢にぼくは心から共感してしまったのです。彼女のミニライブや握手会があれば、名古屋でも大阪でもついて行きました。だって、あずさだけが自分の人生だ!状態ですから。就職先も決まり、もう無双状態のぼくを止められる人間はいません。モスバーガーでのバイトも更に力が入っていくわけです。

でも、思わぬところに落とし穴が待ち受けていたんです。


3.まさかの内定取り消し。行きついた先がUSD

ぼくのアイ活は日増しに度を越していき、周りが見えなくなっていました。内定先の企業との連絡も怠ってしまい、相手側からすればぼくが音信不通になったと思っても仕方がない。それでもぼくの「バイト→稼ぐ→あずさに貢ぐ」の繰り返しは留まることを知らず、気づけば大学を卒業する3月になっていました。そこでふと、4月からはどこに勤務すればいいんだ?ということに気づき、内定先の企業に連絡を入れたんです。「きみ何言ってるの?まったく連絡もつかないカス野郎なんてうちの会社はいらないよ。もちろん内定は取り消しておいたから、あとは好きにやりゃあいいじゃん!」とかなりロックンロールな担当者からのつれない返事が。

やばい。現実社会に戻らなくては!と焦ったぼくは、求人サイトなどを見まくり、いまからでも拾ってくる会社を遮二無二探し始めました。そこで引っ掛かった会社がUSDだったんです。

エンジニアの仕事は好きです。ものを作っている瞬間はそれだけに没頭できますから。ぼくは何かに没頭するととことんまで突き詰めるタイプの人間。それがアイドルでもPHPでもいいんですね。この会社に入って、改めてそれに気が付きました。1日中PCの前でプログラミングをすることと、握手会の長蛇の列に並び続けることは、ぼくにとっては同義。熱中できればそれでいいんです。でもUSDだけが自分の人生だ!とならないところが不思議ですね。

正直に言います。USDはぼくにとって都合の良い会社です。社長も細かいことは言わないし、残業もほぼ皆無。残った時間はぼくのアイ活に費やすことができますからね。そういう意味では、アイ活の軍資金を得る場所がUSD。モスバーガーがUSDに変わったようなものです。時々社長のことを「店長!」と言いそうになる自分がいます。

ちなみに、現在はアイドルの西條和さんに熱中しています。引っ込み思案なところがぼくの共感を呼ぶみたいです。

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