你好。ワタシは中国の〇〇省から日本にやってきたデジデジです。日本のアニメとかマンガとか大好きです。USDの人たちは、アニオタとかゲーマーとか、典型的なオタクの人ばかりで、とっても居心地がいいです。そんなワタシについて、お話します。

１．日本文化がワタシを救ってくれました

ワタシの家はしつけとか教育が厳しかったです。だから小学校とか中学校とかでは、優等生のフリをしなければいけなかったです。数学とか一生懸命勉強しました。なので、とても息苦しい生活をしていました。そんなワタシを救ってくれたのが、アニメの「デジモン」だったんです。当時の中国の子どもはみんな観てたんです。それと、「欽ちゃんの全日本仮装大賞」も大好きだったです。

でも、デジモンも欽ちゃんも日本のものだったって知らなかったです。デジモンは中国のアニメだと思ってたし、欽ちゃんも中国人だと思ってたんです。子どもの頃は、日本という国さえ知らなかったです。

高校に入ると、ワタシは心をふさぎがちな子になってしまいました。担任の先生が女性差別をする人で、女子の生徒だけ威嚇するんです。みんな委縮してしまって、ワタシも高校生活にいい思い出がないんです。その頃の支えも、やっぱり日本のアニメでした。「鋼の錬金術師」「犬夜叉」「NARUTO」「HUNTER×HUNTER」とかの少年マンガが大好きでした。それとキムタクのドラマとか小栗旬のドラマとかばかり観る生活でした。

それで、〇〇大学経済学部に進学しました。バーバ（父）が昔の考え方をする人なので、「将来は銀行に入って、社内結婚して、安定した生活を手に入れなさい」とずっと言われていました。だから経済学部。大学に入るまでは、親の敷いたレールから外れることは一度もなかったです。

２．大学デビューでワタシは変わりました

親元を離れた大学生活で、ワタシは解き放たれたんです。ワタシはずっと日本のアニメやマンガが好きでしたけど、大学にはワタシと同じような人がいっぱいいたんです。高校までは現実逃避の手段だったアニメが、大学では友達をつくる手段になったんです。それで友達と「銀魂」のコスプレやったり、イラストの勉強やったり、ゲームコンテストに参加したりしました。ゲームコンテストでは、シナリオとキャラクターデザインを担当して、友達がプログラムを書いて応募しました。そうしたら、二等賞に選ばれました！でも当時の中国にはこの実績を活かせる環境がまだなかったです。

それで大学卒業後に、東京の日本語学校に留学しました。高田馬場にあった学校の寮に入りました。その頃は芦田愛菜ちゃんの「明日、ママがいない」というドラマが流行っていて、寮のみんなでそれを観ては、一斉にワンワン泣いていました。あと、池袋のアニメイトにもよく行きました。

夢のような2年間が終わると、ワタシは中国に帰り、親の言いなりで銀行に就職してしまいました。冷たい人たちばかりで、すぐに嫌になりました。自分の人生は自分で掴み取りたい、いろいろな体験をして一人前になりたいと思いました。それで銀行を辞めてしまいました。親は心配したと思います。「このまま銀行で働いていたら、この子はうつ病になるんじゃないか」と思っていたようです。それでワタシは日本行きを親に伝え、親も引きこもるくらいならと、〇〇大学への留学を承認してくれました。この時ワタシは、やっと親の敷いたレールから飛び降りることができたと思ったです。

３．上原社長は変な人だとワタシは思いました

ワタシはこのまま日本で就職したいと思いました。でもスーツが大嫌いなので、私服OKの自由な業界がいいと思ったんです。それでIT系に行きたいと思いました。でもプログラムは一度もしたことがありません。そうなるとUSDくらいしかなかったんです。上原社長にお会いすると、「〇〇大学は、バカな大学なの？」と聞かれてしまいました。〇〇大学はバカじゃありません！とってもいい大学です！上原社長は変な人だと思います。でも合格できたので、とんちんかんだけどいい人だとも思います。それにUSDの人たちはオタクばかりなので、とても居心地がいいです。

いまは大崎の事務所で、PythonやPHP、Javaなどを使ってプログラムをやっています。池袋に住んで、日本のアニメやドラマをめっちゃ観てます。今年はデジモン20周年なので、デジモンキャンプにも参加して、オタクライフを満喫しています。

そんな生活をしていると、リアル男子より2次元男子がどうしても好きになってしまいます。ワタシの理想の男性像は、デジモンの石田ヤマトくんです（ぽっ）。とってもクールなツンデレ男子です。ヤマトくんを想像すると、大好きな四川料理を食べている時のように火照ってしまいます。

こんな話をしてしまって、ワタシ恥ずかしいです。バーバに見られたら、中国に強制送還されてしまいそうです。